飼い主の喫煙による犬への悪影響|受動喫煙より怖い三次喫煙

091024

タバコを吸わない人が、
副流煙(タバコから漂ってくる煙)を吸い込むことを、
タバコの二次喫煙または受動喫煙といいます。

この二次喫煙の害はすでによく知られているので、
ペットやお子さんのいる前ではタバコは吸わない。という方は多いはずです。

副流煙には喫煙しているよりさらにもっと怖い
有害物質が含まれていると言われます。

 
そして、最近になって問題となっているのが、
タイトルにあります「三次喫煙」です。

まだ、ご存知の方も少ない気がします。

 

三次喫煙とは

タバコを吸う部屋(壁・カーテンや床・カーペットなど)や、
喫煙者の髪の毛・服などあらゆるものには
タバコの煙の有害物質は付着しています。

もちろん、同居しているペットの被毛にも付いています。

煙はまだ目に見えますが、
残留した有害物質は目に見えません。

床に寝転ぶ子どもたちや身体や足を舐める犬や猫は、
知らない間にそれを吸い込んだり舐めていることになります。

これを三次喫煙と言って、
喫煙環境にいたり喫煙者と接触することで、
タバコを吸わない人やペットが、
喫煙者と同じようにタバコの悪影響を受けることです。

これらの悪影響はこれまでに、
体内に取り込まれた物質を測定したデータで明らかになっています。

 

犬のいる前ではタバコは吸わない・・も意味がない

部屋に犬や赤ちゃんがいないから・・といっても、
吸ったタバコの煙は浮遊して、
やがてカーテン、壁・天井のクロス、床やカーペットに付着し、
三次喫煙の環境をつくってしまうのです。

 

赤ちゃんや子供やペットがいるから・・と、
気を使ってベランダでタバコを吸ったり、
換気扇を回すのもあまり意味が無いことになりますね。

髪や手や服にタバコの有害物質を付けたまま、
赤ちゃんやペットを抱っこしているのを想像してください。

これが三次喫煙です。

ゾッとしませんか?

 

三次喫煙の健康被害

犬のアレルゲンにはいろいろありますが、
その中にタバコの煙も含まれます。

また、タバコの有害物質は、身体に長年に蓄積されることで、
人と同じように鼻や気管や肺に症状のでる場合もあります。

悪くすれば、呼吸器系のガンを誘引することにもなります。

 

二次喫煙(受動喫煙)と三次喫煙

スーパーなどですれ違うだけで、
思わず息を止めたくなるくらいタバコ臭い人いますよね。

臭いがするということは、
タバコの有害物質が服や髪の毛に付いているということです。

こういう人は、たぶん車内でタバコを吸っているのでしょうが、
車内はすでに喫煙環境になっています。
車内の天井・シート・ドア全部に有害物質は付着していますよ。
そこに犬や子供を乗せるんですか?

 さらに

もしも、犬を乗せていてもタバコを吸っているとしたら・・・。
(看護師さん曰く:診察室に入るなりタバコの臭い!って子いるそうですよ)

二次喫煙(受動喫煙
身体の小さな生き物にどれほどの影響があるか、
考えると恐ろしくなります。

そして、三次喫煙
車内だけでなく犬の被毛には有害物質が付着し、
犬はその物質をずっと吸い続けるあるいは舐めることになります。

毎日お風呂に入れる人間より、ずっと悪い条件にさらされています。

 

犬のために、お願い・・・ 

犬を飼うならタバコは諦めましょう!
タバコを吸うなら、犬を飼うのは諦めましょう!

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犬たちと一緒に暮らして30年。犬のしつけや健康などで経験したことや知ったことを書いています。
初めて犬を飼うという方のお役に立てればと思っています。ドッグマッサージトレーナーです。