しつけの最初は何をする?オスワリより前に教えること

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しつけと言うと、オスワリやマテなどが頭に浮かびます。
後は生活面でのトイレや散歩の練習もありますね。

 でもね。

オスワリやマテを教えるより、
もっと手前に教えたい大切なことがあるんですよ。

それは、犬に「楽しい~♪」を先に教えることです。 
それからです、オスワリやマテを教えるのは・・。

例えば、子犬を例にすると、
子犬は何が良いことか悪いことか?なんて知りません。

突然、叱られても何のことか理解できません。
不安になるだけです。

なので、
良いことをしたら褒める=楽しいこと、
という風に「良いこと」をまず教えます。

 

褒める言葉を決めます

先に、褒めるときの言葉を決めます。

「グッド!」でも「いい子!」でも「お利口!」でも、
「Good boy(girl)!」でも、短い言葉ならOKです。

決めたら家族みんなが同じ言葉で統一します。

犬には言葉のもつ意味は分かりません。
合図の音(サイン)として認識しますから、
アレコレ違う言葉を使わないこと。戸惑うだけです。
(ここでは、例として「グッド!」を使うことにします)

そして、この「グッド!」という言葉が、 
楽しい!嬉しい!につながるように反復して教えます。

 

褒めるとき(グッド!)は、頭や首筋を撫でながら、
テンションを上げて明るく高い声で褒めます。

このとき、ご褒美を一緒のタイミングで与えます。
ご褒美は1日分のフードから小分けして使います。

では、
このグッド!をどのように使えばいいのか?ですね。

 

名前を呼ばれたら楽しい!

一番最初は、 

自分の「名前を呼ばれたら楽しい!」を覚えます。

 
タローという名前なら、タロー!と呼んでは
目線を合わしたらご褒美と共にグッド!と言って褒めます。

これは日に何度も繰り返します。

名前を呼ばれるとご褒美がもらえる。
名前=楽しいこととなっていきます。

自宅にいる時でも、名前を呼んでこちらに来たらご褒美とグッド!。
散歩で歩いているときにも、時々名前を呼んでみます。
顔を上げてこちらを見たときもグッド!と褒めながらご褒美です。

 

とにかく、
タロー=グッド!(褒められる)=楽しい!

となるように、反復します。
タローと言うと、嬉しくてしっぽフリフリになるように。

ここで、
名前で叱ってはダメ。という、しつけの原則がお分かり頂けますね。
名前は楽しいものにしておかないといけないんです。

 

「タロー」って嬉しい~♪。
「グッド!」は楽しい~♪。ってなります。

これを修得すれば、他のトレーニングを行うときにも、
全て「グッド!」の褒め言葉を使って教えていきます。

スワレのサインでオスワリをしたら、
グッド!と褒めてくれた!=楽しい~♪となるように。

 

先にこの
「褒め言葉」+「ご褒美」=楽しい!

をマスターしておくと、
後のトレーニングがとても楽です。

それは犬にとって楽しいことになので、
ストレスなく合図(コマンド)を覚えることができるでしょう。

犬のしつけとは飼い主の命令に従わせるものではありません。

形から教える→できないと叱る。
主従関係ができてない・・。
とか、いまだに言ってるのって古いです。

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犬たちと一緒に暮らして30年。犬のしつけや健康などで経験したことや知ったことを書いています。
初めて犬を飼うという方のお役に立てればと思っています。ドッグマッサージトレーナーです。