犬のマッサージは最高の癒やし効果と信頼を育む
最近になって「犬のマッサージ」も
少しずつ浸透してきているように感じます。
ただ、その方法や効果の認知度はまだこれからという気がします。
犬のマッサージのやり方はいろいろ
インターネット上を見て回ると、
「犬のマッサージ」を紹介しているサイトや動画があります。
けれど、それぞれ方法が違っていて、
愛犬にやってあげよう。と考えている飼い主さんにとっては、
どのやり方が良いのか分かりませんね。
ましてや絵や写真など見るだけでは、
触るのには詳しい位置や力の加減も分かりません。
また、
ツボを押す方法や撫でる・揉む方法など手法もいろいろで、
どれが良いの?と、迷ってしまいます。
私もそうでしたから、よく分かります。
でも、今になって思うのは、
基本は「触ってあげること」これが大事なんですね。
話がちょっと逸れますが、
「マッサージ」は、その語源をさかのぼると、
押す・揉む・触る・手・・などの意味があるといいます。
そのような手法で皮膚を触ることで血液やリンパの循環を改善する。
と、紀元前にはすでにその重要性が示されているそうです。
今は、○○式だとか、ツボやらリンパやら、
あれこれ特色ある方法をアピールしているようですが、根本は同じです。
ただ一つ、注意点は守りましょう。
病気(心臓・脳・神経系の病気)、ガンなどの腫瘍、
妊娠中、ケガなど傷がある(出血している)下痢、など
通院中の病気があるときは先生に相談してください。
以上のような場合はマッサージは禁止です。
(妊娠中の子は手足であれば大丈夫のこともあります)
マッサージは気持ちがいい~♪のは犬もいっしょ
マッサージの目的は身体の凝りをほぐして、
筋肉の動きを良くすることですね。
マッサージをしてもらうと気持ちいいとか
身体が軽くなったと感じるのは犬たちも同じです。
ただ、人間のように肩が凝っただとか、腰が重いだとか、
犬自身は分かっていませんから、
人が触って(経験で筋肉のこわばりが分かるようになります)
判断してあげる必要があるだけです。
マッサージを受けた経験のある子は
覚えていて寄ってきます。
身体を私の前にもってきます。
ということは、
「気持ちよかった~!」って分かっているんです。
寝たきりになっている子や高齢犬には、
特に効果が分かります。
自力で歩けない子が、マッサージの後歩けることがあります。
(ずっと歩けるようになったということではありません)
「はい、歩いて!」と言われても人なら躊躇しますが、
歩くことは犬の本能なんですね。
犬は素直だな~とこんな時思います。
身体だけじゃないマッサージの効果
マッサージの効果は他にもたくさんあります。
血行が良くなって身体に酸素や栄養が行きわたる。
結果、皮膚や被毛の状態も良くなります。
筋肉をきちんと分かってマッサージすれば、
関節の可動域が広くなり、よく動けるので良い筋肉が付きます。
と、見た目の効果だけでなく、
見えない部分での効果もあります。
それは、
飼い主さんが愛犬をマッサージしてあげることで、
お互いの絆がより強くなることです。
若いわんこでもマッサージを続けていくと、
人への信頼を深め精神的な安定が生まれます。
仲間意識を強くします。
もしも、若いからマッサージなんてまだ必要ないでしょ。
って思っているなら、それは違います。
マッサージは身体だけでなく心もほぐす効果があります。
いぬと飼い主さんとのいい関係を築くのにも役立ちます。
身体の動きが悪くなったから・・と、
ケアする目的で考えられがちなマッサージですが、
まだまだ元気な子にも効果があるんですよ。
ちょっと落ち着きがでたりします。
心と身体を癒やす効果のあるマッサージ、
もっともっと知ってもらいたいな~と思います。