冬の散歩の前にはマッサージがおススメ

Snow Face

冬真っ只中。
今年は記録的な大寒波が到来しています。

気温が零下の日が続き、
人だけでなく犬たちの散歩も少なからず
影響を受けているのではないでしょうか。

わが家のゴルくんは平気な顔して飛び出しますが、
7才なので、そろそろシニアとして
気をつけてあげる年齢になりました。

零下になる早朝の散歩にはドッグウエアを着せています。

以前にも書きましたが、
犬もシニア期になると体温調節の機能が低下してきます。
体温の低下は免疫機能の低下につながります。
人も同じですよね。

また、散歩前にはマッサージも習慣になっていて、
自分からせがんできます。

散歩前のマッサージがおススメ

特に気温が低い冬の朝には、
血行などの循環機能が低下しているので、
背中や手足を撫でたり擦ったりしてあげでください。
(強く擦らないように・・)

「マッサージ」というと難しく考えてしまいますが、
身体を少し撫でて触ってあげるだけでも、
起きたそのまま散歩に連れ出すより断然いいです。

人でも出発前に軽い準備運動やストレッチをしますね。
それと同じです。

特にシニア犬や股関節や膝の悪い子にはおすすめします。

手足の先が冷たくなっている子は血行が良くない状態です。
マッサージをすると血液やリンパの流れが良くなり、
すぐに暖かくなるのが分かります。

 

1才前から股関節形成不全と診断された我が家のゴルくんは、
リハビリの先生からの勧めで、
年中、散歩に出る前のマッサージを続けてきました。

マッサージは血行を良くする他に、
関節・筋肉が柔らかくなって歩くのが楽になるようです。
散歩の途中で座ったまま動かなくなることが無くなりました。
(関節のサプリも飲んでいます)

その変化や効果も、後にお話したいと思います。

小型犬は歯が抜けるのはあたり前?|歯のお手入れを諦めないで!

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先日、散歩でバッタリとわんこ友達に出会いました。
先代のわんこを突然亡くし、
昨年からまた新たにトイプードルを迎えられた方で、
散歩途中で会うとよく立ち話をします。

しばらくすると、
トイプードルのママさんのお知り合いが
ジャックラッセルテリアを連れてお散歩で通りかかりました。


3人でしばらく話していると、歯のお手入れの話題になりました。

聞くと、ジャックラッセルテリアくんは
歯がまたぐらぐらしていて抜けるかも知れないといいます。
これまで何本かは抜けているようで、
歯槽膿漏だということも分かっているようです。

歯磨きは?と訊ねると、
やっていないというか、させてくれないんだそうです。

もう9歳になるから、
これから歯磨きは難しいと諦めているようです。

歯がなくても食事は取れるから・・と言ってました。

その通り、
犬はよほど大きなカタマリでない限り、 
ほぼ噛むことなく飲み込むような食べ方をします。

人のように食物を噛み砕いて奥歯ですり潰してから、
やっと飲み込むというような食べ方はしませんよね。

だけど、食事はそうだとしても、
やっぱり歯肉炎や歯槽膿漏は痛みもあるだろうし、
そのままというのは気がかりです。

 

お二人の話のニュアンスから
歯の抜けることも含め、
歯のお手入れができないのを諦めてる風に感じられ、
ココだけの話ちょっとショックでした。

 

小型犬の歯並びはアゴが小さい分歯がぎっしりと詰んでいて、
大型犬の歯並びとは全然違います。
だから余計に歯垢や歯石も溜まりやすくなります。

口が臭くなるのもこうした歯肉炎や歯槽膿漏が原因です。

大型犬に比べても、
小型犬は歯槽膿漏になって歯の抜ける子が多いですね。

お口からいつも舌がペロンと出ている子。

一見かわいいんですが、それは歯がなくなっている子です。
歯がないからベロが出るんです。

 

歯槽膿漏で歯茎の化膿がすすむと、
頬の肉まで溶けてポッカリと穴が空いてしまったり、
もっと怖いのは、
口の中の細菌が血管を通り心臓や腎臓にダメージを与え、
突然命を落とす可能性もあること。

そんなことを想像するといたたまれません。


犬は自分では歯は磨けませんからね。
飼い主さんが諦めたらそれで終わり。

慣らすまで骨の折れる仕事かも知れませんが、
飼い主さんには歯のお手入れ頑張ってもらいたいと願っています。

躾けはいつから始める?|子犬のうちにやっておきたいこと

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CIMG0006 / estoril

仔犬が家にやってきたとき。

さて、
いつから「しつけ」を始めればよいのでしょうか?


ある程度成長したらそのうちね。
という感覚はちょっと違うんですね~。

実は私もそう考えていました。
(なので反省点が多々あります)


ところがしつけの基本的なことは
生後4~5ヶ月に教えられるのです。

しつけ方教室では、ワクチンを済ませ、
お散歩解禁になってすぐから生後6か月の間に
教えることを勧めています。


ころころと遊ぶ仔犬を見ていると、
そんな時にしつけのことなんて・・・と、
思いも湧かなかったのですが、

将来のための習慣は
このころの遊びの中で覚えていくんですね。

しつけだけでなく、
飼い主さんとの関係も育む
とても大切な時期といえます。

子犬のうちにやっておきたいこと

「しつけ」と言うと、
スワレ、マテ、フセやリードウォークなど
指示に従わせるイメージのものが先ず浮かびますが、

それとは別に身につけていた方がいい
習慣づけ(とでも言いましょうか)があります。


たとえば口や耳や肉球やお尻など
どこを触られても平気でいられることなどがそうです。


これから先、生活していく上で
歯みがきやお手入れをするのにも
病院の診察を受けるときにもとても役立ちます。

パピーの頃から習慣づけていると、
犬にとってもストレス無く受け入れられますから
ぜひおススメします。


こういったクセづけは
早ければ早いほど抵抗は少なく自然に身につきます。
身体を撫でるときの延長でいつも触ってあげてください。


たとえば
歯を触りながらキュッキュッ~♪ とか
耳の穴を触りながらお耳クチュクチュ~♪ とかね。

毎日、身体や頭を撫でるのと同じように触る習慣にしてください。


成犬になっても、歯を触っても平気
耳の穴に指をいれても平気、
肉球をさわっても平気な子になります。

ウチの子で実証済みです。
病院でも先生が
「どこ触っても大丈夫やなぁ~。」と褒めてくださいます。


触るときはちょっと高い声で
楽しそうに褒めながら触ってあげてくださいね。
オヤツのご褒美も有効ですよ。


老犬介護でアメリカと日本の違い

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前回の記事で、
日本で人気の犬種10位の中には、
大型犬種がひとつも入っていない話をしました。 

bowwow.hatenablog.jp

 

しかし、
海外では大型犬の頭数がこんなにも激減することはなくて、
相変わらず小型犬より大型犬が人気を保っています。

お世話するにしても住宅も広くてゆとりがあるし、
日本人に比べて体格も大きいから
大型犬だって全く心配ないんだろうな。

と、単純にそう思っていました。

 

 しかし、

それもあるかもしれませんが、
もっと根本的に日本と違う実情があることを最近知りました。

 

老犬介護に関していうと、
海外では日本のように最後の最後まで介護をして、
愛犬を見送ることはしないそうです。

介護が必要になった場合は、
安楽死を選択することも普通とか。


このことをネットで見かけてショックを受けていたところに、

さらに、犬関連の資格を取るため、
勉強のためアメリカに行っていた人からも 
又もや同じことを聞いてしまいました。

マジで?

 

ショックの上塗りです。

家族同然の愛犬は、家畜なのか?とか
ひとり憤ってしまいました。

 

犬の安楽死

安楽死
海外ではそれは犬の尊厳を守ると理解されているようです。 

普通に、歩けて走れて・・・。
それができなくなったまま生きていることの方が、
彼らの尊厳を傷つけることだという考えです。

 

日本人にはなかなか理解が難しい。

 

愛犬を最期まで介護し、面倒をみようとする日本人気質。
命に対する敬畏の気持ちを大切にする日本人。
と、言いたいけれど・・・。

分からなくなって....考えるのをやめました。

 

犬の介護は日本が先を行く

だから・・・。

犬の介護に関しては、
日本のほうが情報が豊かだそうです。

今や日本で介護用品を探すほうが便利で良いものがあるよ。
と、先出の友人が言っていました。

 

例えば、ベッドや介護用ハーネスなどにしても、
ここ10年以内でずいぶん便利なものが増えたなぁ~と、
私も感じます。

介護を解説した本もたくさん出版されています。

 

先代犬の介護をしていたときには、
気の利いた介護用品は少なくほんとうに苦労しました。

同じ頃に介護をしていた人からも、
介護用品は手作りしていたよ。という話もよく聞きます。  


ストレスの少ない生活が送れるのは、
介護する側も犬たちにとっても嬉しいことです。

 

もちろん、介護なしで一生を終えてくれることが、
もっと幸せですから、
ドッグマッサージでずっと歩けるようなサポート、
広めていけたらな・・と思っています。

人気の犬種2016|上位は小型犬、大型犬は減る一方

DOG

 

日本国内で飼われている犬の犬種別の飼育頭数が発表されています。
(一番新しい資料では2016年のもの)

 

飼育頭数の多い順位をみてみると

  1位 プードル  77461頭(トイ~スタンダード)

  2位 チワワ   50406頭

  3位 ダックスフンド 26153頭(カニヘン・ミニチュア・スタンダード)

  4位 ポメラニアン       18221頭

  5位 柴犬           12235頭

  6位 ヨークシャーテリア     11108頭

  7位 ミニチュア・シュナウザー 9794頭

  8位 シー・ズー        9153頭

  9位 マルチーズ        8233頭

10位 フレンチ・ブルドッグ   8189頭

---「ジャパンケンネルクラブに登録されている頭数」より---

 

ベスト10に大型犬種がひとつも入っていない!! 

12位にやっと、
ゴールデン・レトリーバー(5285頭)が入ってくるくらい。

 

一時、一世を風靡したラブラドール・レトリバーは、
2000年には5位で27,393頭いました。

2005年には13位で11,435頭と1万頭以上はいましたが、
10年余りで、3,904頭(17位)に激減しています。

 

これは日本の特徴で、アメリカなど外国では
大型犬が主流なのは変わりないようです。

 

大型犬の飼育頭数が減ってきている原因 

大型犬を飼う人が減ってきた理由を考えるとき、
住宅事情やお世話がその原因のひとつかもしれません。 

それに、この20年位で犬の寿命もグンと伸びてきました。

大型犬の寿命は10才くらいと言われていました。が、
今は16才・17才なんて子もいます。
長生きになりました。

 

その分、高齢になった大型犬のお世話の負担は大きく、
家族にのしかかるようになったのは否めません。

 

長年一緒に暮らす間に、
飼い主であるこちらも年を取ることを考えてしまうと、
大型犬を飼うときの覚悟はずいぶん違ってきますよね。


実際、わが家でも同様の不安を抱えています。
老々介護が、
犬と飼い主との間で起こるのも十分考えられます。


普段に何かあってもすぐに抱きかかえられるし、
やはり扱いやすい中型・小型犬の体格は魅力です。

飼うなら小型犬にしましょう。
という選択になるのも理解できます。

 

昨年(2017年)、
ネコが犬の飼育頭数を上回ったという発表がありましたが、
散歩やお世話の楽なところが人気の理由だとか・・。

選択理由が何となく同じような感じがします。

 

飼う以上は最期まで責任を持って飼う。
という考えがあるからこそ、
この結果なのかもしれませんね。


しかし、海外では大型犬は相変わらず人気のようです。
老犬介護などの面で、
日本とは違う事情もあるようですが。。。

 

bowwow.hatenablog.jp

犬の毛玉の取り方|耳の後ろや脇下・内股は注意

skate dog
skate dog / istolethetv

 

長毛犬はブラッシングをサボると
すぐに毛玉ができてしまいます。

毛の根元に近い部分だとなかなか気づきにくいこともあって、
飼い主さんが発見したころには、
かなりのしっかりした固まりになっている場合があります。

 

毛玉のできやすい箇所は、柔かい毛質でこすれることの多い部分。
耳の後ろや前足の脇下、後ろ足の内股やお尻にかけて、
シッポもできやすいですね。

 

出来てしまった「毛玉の取り方」の前に・・・

まずブラッシングの基本として
濡れているときや、毛がきつく絡んでいるときは、
無理やりブラシやクシで梳かさないことです。

 

固くフェルト状になってしまっている場合は
クシやスリッカーなどで梳きほぐすことはまず無理でしょう。

フェルト状になった毛玉にはハサミを少しずつ入れながら
ほぐしていく方法がいちばん労力は少なくて済みます。

 

皮膚の近くにできている毛玉にハサミを入れる時は
充分注意してください。

毛玉を引っぱって横にチョキンと切るのはダメ!です。
引っぱれて付いてきている皮膚も切ってしまう恐れがるのでやめましょう。

 

ハサミの先や刃はワンちゃんの肌に向けないように使います。

ハサミの先を毛先の方向に向けて、
毛の流れに沿うようなかたちでハサミを入れます。
この方が毛並に段ができずに切ったあとが目立ちにくくなります。

 

毛玉に少しずつハサミをいれては手でほぐし・・を繰り返し、
あと、クシや毛玉取り用のコーム(シェッドバスターなど)で
毛先の方から梳かしていきます。

毛をほぐすときに、
コームを縦に使うときれいにほぐれることがあります。


しかし、「とりあえず毛玉を取りたい!」というときは、
一気に毛玉をスパッと切ってしまって、ほぐすというのも有りですね。
(何度も言いますが、引っ張って皮膚を切らないでくださいね)

 

普段のブラッシングやちょっとしたモツレを梳かすときでも、
グイグイ無理やり毛を引っ張っぱるような梳かし方はやめましょう。

皮膚が引っぱれて犬も苦痛ですし毛も傷めます。

梳かす時は梳かす部分の毛束を空いている手でしっかり握って、
手のひらの中で毛先から梳かす。みたいに優しくです。

 

 一旦出来るとやっかいな毛玉です。
予防にはこまめなブラッシングをがんばりましょう。

老犬の冬の散歩で気をつけたいこと

Snowy walk3

老犬(シニア犬)の寒さ対策はされていますか?

今年の冬の急激な温度変化と大寒波はこたえます。
高齢の犬たちにも冬の寒さには気をつけてあげる必要があります。

 

犬は冬の寒さに強い?

犬は雪の中でも元気よく走り回る、そんなイメージがあります。
確かに先日の零下になった朝でも
わが家の愛犬も散歩と聞くと嬉しそうにはしゃいで、あたり前のように出かけます。

しかし、中には寒さが苦手な犬たちもいます。

犬種(原産国)による皮膚や被毛の違いや育った環境によっても差がありますし、
被毛でいうとシングルコートの子はだいたいは寒がりさんが多いです。

 

小型犬・超小型は体温を奪われ易いこと、
また、犬も高齢になると体温調節の機能が低下することから
冬には体温の保持を助けてあげる必要があります。

外飼いでずっと外にいた子でも、
高齢犬になったら気温の低いときには家の中に入れてあげて
暖かくしていただきたいと思います。

 

老犬の冬の散歩には服を着せて

犬に服を着せるなんて・・・と批判する人もいますが、
それはさておき・・・。

犬も人と同じで、歳を取ると体温の調節がうまくできなくなります。
冬の寒い日に散歩するときには保温のために
服を着せてあげることをおすすめします。
お医者さんもおすすめしています。

服はそれまで着慣れていないと嫌がる子もいますが、
オヤツを利用したり褒めてあげると徐々に着られるようになりますよ。

「服を着る⇨散歩に行ける!」と理解すると、
おとなしく着てくれるようになります。
レインコートに慣れるときも同じ要領です。

最初はバンダナを首に付けるなど、
何かを身につけることに慣れさせておくのも一手です。

 

冬とは関係ありませんが、
洋服が着られるようになると、雨上がりあとの散歩でも助かりますよ。
雨のしずくで濡れたり跳ね上げるドロ汚れを防いでくれるので
ずいぶん後の始末が楽になります。

 

Rosie pauses to pose for a portrait while in the snow for the first time, wearing her custom "Hello Kitty" snow jacket, snow, Seattle, Washington, USA

今年の冬は思いもよらない大寒波が到来、
まだまだ春は遠いです。

老犬・シニアと言われる7歳を過ぎた子たちには 
成犬の時期とは違う冬の備えをしてあげたいですね。

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犬たちと一緒に暮らして30年。犬のしつけや健康などで経験したことや知ったことを書いています。
初めて犬を飼うという方のお役に立てればと思っています。ドッグマッサージトレーナーです。